2011年08月03日

システムをうまく動かすコツ

昨日のつづき・・・

導入しても長く続かなかったり、数字がただの目標になってるだけ・・・
と言う話は多い。本当に多い。

会社の中身はそれぞれ。
ワンマン社長だったり、奥さんが実権を持ってたり・・。
女性スタッフが多い会社だったり・・・。

つまり、実践していくためのシステムを会社ごとに工夫しなければならないということ。
簡単に言えば、人が動くための仕組み。

う~ん。ちょっと違うかな?
人が自然と動ける仕組み・・・かな?

重要なのは、机上の空論ではなくどうやって実行していくか、だ。

もちろん、最初から上手くはいかない。
何度も何度も壁にぶつかると思う。

僕がよくそのタイミングで言うのは・・・
『この壁にぶつかることで組織を成長させていることは間違いない。
他の会社はここで諦めてしまいます。
諦めなければ、絶対にオリジナルのシステムを完成させることが出来ます!』
という叱咤激励。

ヒト・モノ・カネは難しい順番です。

ヒトの問題はそう簡単にクリアできない。
でも、出来ないことはない!・・・と僕は思っている。


さて、実践していくためのシステムの考え方。
導入時はなるべく簡単な仕組みからのスタート。
頭でっかちになって、あれやこれや難しくしても中小企業には向かない。

100点はいらない。
30点でも取れる仕組みを考えた方がいい。

30点取ることで、コストを10万円削減できるとしたら?
次のステップを向けると思う。
でも、100点を取れるすばらしい仕組みを考えても
実際コスト削減がゼロだったら?
・・・ここで止まってしまう。僕はこんな会社を何件も見てきた。
だから、最初から100点はいらない。

もう一つ、重要なポイントが『責任』を与えるという点。
僕自身、自分にあまり厳しくないから、
自分で目標を決めて一人で頑張り続けることはあまり得意ではない。
実は、中小企業の経営者にもこういう人が多いと思う。

経営者だけで目標に向うのではなく、スタッフをどんどん巻き込んでいく。
この巻き込むときに、『責任』を与える。

たとえば、飲食店の店長だったら、数字を見せて目標利益を共有する。
目標利益を達成できたら、賞与としてインセンティブを約束してもいい。

たとえば、幹部スタッフにシフトの全権を与え、予算内でのシフト表作成を頼んでみる。
この場合、売上予測が必要となるから、社長がどのように予測を立てているかを教える必要もある。

営業スタッフであれば、毎回のミーティングリーダーを指名して
効果の上がるミーティングの運営を任せてみる。

どの例も、明日から簡単に導入できるものではない。
だから、30点を目指せばいいし、そのほうが効果が出る。

まったく新しいことをスタートさせるとき、
まずは小さくてもいいから結果を導くことが重要で、
そのハンドリングが経営に必要なことだと、鈴木は思います。

数字に溺れる必要はないけど、数字を憎たらしいほど上手く使うことが出来ると
いろんなことが突破できるかも?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇黒字企業にしたいなら、絶対、月次決算!!

  鈴木経営会計事務所
  愛知県豊橋市大岩町北元屋敷42-2
  MBA・税理士  鈴木 克欣


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この記事へのコメント
克欣先生、おはようございます。

お話の本旨ではないですが、「女性スタッフが多い会社」のところで、立ち止まって考えてしまいました。

克欣先生のお話は勉強になりますね。
絶対、まめに更新してくださいませ ^m^
Posted by 鳥居公認会計士事務所 所長鳥居公認会計士事務所 所長 at 2011年08月03日 09:39
鳥居先生、コメント有難うございます。

頑張って、まめに更新します!!
Posted by 税理士katsu.税理士katsu. at 2011年08月03日 14:16
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