2010年12月18日

経営計画で資金繰りを予測する

昨日は、ある企業さんへ訪問し経営計画を作成してきました。
僕の経営計画の作成スタイルとその活用方法をちょっと紹介します。

【作成者】役員4名+エリアマネージャー
【準備するもの】プロジェクター
【作成に要した時間】5時間

僕はいつも経営計画作成時には、プロジェクターを使用します。
僕と社長の2人だけの時も使います。

なぜかというと、経営者の頭の中にある数字がリアルタイムで
カタチになっていく状況を把握してもらうためです。

昨日の会社の場合、来年度の売上を10%ダウンで予測していました。
今回の経営計画作成の目的は、資金が回るのかどうかでしたので
売上目標はかなり厳しく、つまり実現できる数字からスタートします。

そして・・・
変動費のコントロール
固定費のコントロール  という順序で進めます。

売上を10%ダウンで予測していますので、何とか傷口を小さくするために
原価もセーブしていかなければなりません。
売上総利益率が向上していく計画となります。

固定費についても、一番大きな人件費を削減するために
シフトの見直しやパートさんの有効活用など話は拡がっていきます。

僕は、経営陣の出してきた数値目標に、とことん質問していきますし
「実現は難しいな・・・」と感じたら、その場で伝えていきます。

”絵に描いた餅”にしないためにも
その数値目標の根拠を全員でその場で考えていきます。
そこで実現イメージを持てなければ、おそらく実行は出来ないでしょう。

5時間のあいだ、たくさんの策が飛び交った結果、
最終着地点である12ヶ月間の資金繰り状況をグラフで把握します。

ベースとなる経営計画を作成した後、
その計画をもとにあらゆるシミュレーションをさらに重ねていきます。

だいたい3つのプランを作成することになります。
そして、来年度どのプランで進めていくかの方向性を決めるわけです。

なによりも、その計画を実現した先のゴールが見えていることが
大切であり、「あとはやるだけだ!」という言葉・・・つまり覚悟が生まれます。

5時間後には、さすがにみなさん疲労が見えましたが、
同時に覚悟もみなぎっていました。

いかに、経営計画をこれからの経営に活かしていくかが
僕が勧める「企業が成長する経営計画」であり、真摯に進めた企業が
こんな時代でも”黒字化”してきたケースをたくさん見ています。

やるかやらないかの線引きを行い、
そして、決めたことを実行する!

僕は、隣でそのサポートを今後もしてきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇月次決算と経営計画が会社を強くする!

  鈴木経営会計事務所
  愛知県豊橋市大岩町北元屋敷42-2
  鈴木 克欣



Posted by 税理士katsu. at 09:40│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。